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今年のチームで最も重要な選手と言われたのがAndre Millerでした。オフェンスでは正確なパス、相手の隙を見つけては出すロブなど、まさに攻撃の起点として素晴らしい働きでした。もともと物静かな選手ですが、若手ばかりのチームを率いて時にはあつくロッカールームで語るなどベテランとしての働きも見せてくれました。

GMのStefanskiも良い選手とは思っていたが、ここまでの選手と思わなかった、と言っていたりとチーム内外から賞賛の声が上がっています。18勝30敗という成績になってからは結局22勝12敗という快進撃だったわけですが、その快進撃の中でキープレイヤーとして常に言われていたのがMillerでした。
キャリアの中でも最高の働きをしたシーズンなどと言われることも多かったのですが、確かに得点では17得点と昨年からは4点近く上がっているほか、FG%が49.2%とPGの選手とは思えないような確率でした。Iguodalaと並んでオフェンスの中心として機能していました。アシストは平均6.9と特筆するほど多い訳ではありませんが、これは他のメンバーがもう少しシュートを決める事が出来たならMillerのアシスト数も上がっていた事でしょう。
彼が今季素晴らしい働きをしたのは言うまでもありませんが、来季以降どうなるのかというのも要注目です。まず来季が現在の契約最終年ということになっています。来季のサラリーが10ミリオンということですから契約延長、トレードなどいろいろな選択肢があります。
現在32歳でキャリアの終盤にさしかかっていることは間違いないのですが、いったいどれくらいまで出来るのか。本人はあと数年はまだまだ第一線でやれる、として意欲を見せています。実際そのプレイスタイルからあまり年齢は問題にならない、というのがおおかたの見方ですし、確かにその通りだと思います。
76ersのチーム構成を考えるとMillerがいなくなってしまうとPGがいなくなってしまうんですよね。Lou Williamsはいるのですが、タイプとしてはもっと自分で攻めていく方でpass firstというタイプではありません。勿論今年でFAのKevin Ollieも来季はいないでしょう。そう考えると契約延長をするのが望ましいと思うのですが、今年の活躍ぶりから結構な高額になることが予想されますし、なかなか悩ましい所だと思います。StefanskiもMillerとの契約については現状では優先順位は低い、とコメントしています。来年どんな働きをするかというのを再度見たい、というのが正直な所かも知れませんね。
もともとIversonのトレードで来た選手でこのトレードでナゲッツはチャンピオンを狙うチームに、76ersはチーム再建、という狙いだったのですが、ここでふり返ってみるとナゲッツはその個性的な選手が集まった結果なかなかチームとしてまとまる事ができず、あれだけの選手を集めても完全に当初の期待を裏切った成績に終わっています。
一方のシクサーズは今季もロッタリー確定なんて思われていたのがまさかのプレイオフ出場も果たしましたし、このオフはサラリーキャップにも余裕があるなどチーム再建も一気に進んだ感があります。その中で来季は純粋にMillerの働きぶりも期待される所ですが、契約最終年として他チームからも非常に注目される選手になるかも知れません。
Andre Millerスタッツ
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テーマ:NBA - ジャンル:スポーツ